子どもが懐いていないので父親は夜泣き対応不要説を否定する
子育てというのは楽しいことも辛いこともたくさんぎゅーっと詰め込まれていることを日々実感しています。
子育ての辛さはたくさんありますが、代表的なものの1つに「夜泣き」があります。
我が家は夫婦で寝る場所が別になっていて、娘は私と一緒に寝ています。
さらにもともと夫は相手の感情を読み取るのが下手でなことに加え、普段からあまり娘に関わっていないのもあって、娘は夫にあまり懐いていません。
夫は娘の夜泣きには当然のようにノータッチでした。
しかし今は娘の夜泣き対応をしています。
今回はそのいきさつについてお話したいと思います。
スポンサーリンク娘の夜泣き
一般的に乳幼児の夜泣きは生後半年から始まって1歳半ごろには落ち着くそうですが、我が家の娘の場合は少し違いました。
実は多くの子が夜泣きするその時期にはまったく泣きませんでした。
寝不足だったのは授乳・睡眠時間が細切れの最初の数か月で、それ以降は決まった時間に長時間まとまって寝てくれ、夜泣きとは無縁だったのです。
なんて育てやすい子なんだろうとほくほくしながら私もしっかり寝ていたものです。
ところが、1歳半を過ぎたころから夜泣きが増え始め、今では毎日に等しく夜泣きをしていて、ここしばらく継続して6時間以上寝たことがありません。
夜泣きの原因
そもそも夜泣きの原因はなんでしょう。
Wikipediaによると
日中の刺激や興奮で夜中に夢を見るのではないかとか、睡眠のリズムがつかめず体内時計がくるってしまうのではないかなどの説があり、はっきりわからないことが多いが、発達の一段階であると考えられている。数か月続いた夜泣きが、歩けるようになったとたんに直る、というケースもある。
最近、学者の間で言われるようになったのは、両親に「弟か妹を産ませない為」だという説。子供にとって親の愛を独占したい時に、二人目が生まれて親の愛情を奪われることは非常に脅威なので、夜泣きによって親の生殖行為を妨害しているのでは?とみられている。
ざっくりまとめるとこういうことのようです。
・日中の刺激、興奮による夢
・体内時計の未成熟
・下の子誕生の妨害
対処としては、生活リズムを整えたり、暑い寒い空腹じゃないかなど生理的な環境を整えたり、昼間に外にいくなどがありますが、だいたい夜泣きに悩む家ではすでにこういうことはやっていると思うんですね。
我が家だってそう。
でも寝ないんです。
あれもこれもやっても寝ないんです。
毎日根本的な原因を探しますが一向に分からないんです。
もしかしたら理由なんてないのかもしれません。
どうしようもないので、泣いた娘をあやしながら命を削る毎日です。
夫が放った何気ない一言
我が家は共働きですが、夜泣き対応を夫がしたことは1度もありませんでした。
自分だけの空間で自分だけの時間を過ごしている夫がとても羨ましかったです。
そんな最中、夫が私に言いました。
「娘ちゃんの泣き声で眠れない。」
夫はただの会話のつもりだったのですが、夜泣きでナーバスになっている私はそう受け取ることができませんでした。
「ちゃんと泣き止ませろよ。」
と聞こえてしまったのです。
娘が静かに眠ることができるよう私がどれだけ努力を重ねているか知らずに勝手なことを言っているように思いました。
手は出さないくせに口だけ出していると思いました。
そして私はますます1人で育児していると感じるようになりました。
夫が夜泣き対応をしない理由
娘は泣いているときや機嫌が悪いときは特に夫を拒否します。
夫が夜泣き対応をしない理由はそこにありました。
夜中に大泣きする娘を鎮めることは母親である私でも最上級に難しいことです。
夫が夜泣き対応をしたところで、ほぼ100%娘を泣き止ませることは不可能でしょう。
むしろ夫が娘を抱くことで、娘の泣き声は大きくなります。
それは私にも分かります。
「できないからせめて邪魔にならないように。」
それが夫の考えでした。
一見優しいように見えますが、できないことはできるような努力をしないに等しく、そういうスタイルの夫は家事育児においてできないことがあまりにも多すぎました。
私の負担は増えるばかりで常に張り詰めた状態でした。
朝は保育園と出勤準備に追われ、昼は仕事に追われ、夕方は家事に追われ、夜は夜泣き対応に追われ、私が自由に使える時間は皆無でした。
夜な夜な泣きわめく娘を抱きながら、あの窓から身を投げたら楽になるだろうか。
毎日毎日泣きやがって、殴ったらすっきりするだろうか。
など、人としてやってはいけないことを考えるようになり、ハッとしてそんなことを考えた自分を嫌悪し、心の中で罵りながら娘に謝り続けていました。
夫にお願いしたこと
このままでいたら家族の誰かが死んでしまうかもしれないと感じた私は、夫に協力してもらう必要があると考えるようになりました。
そこで私は夫に、娘を泣き止ませることではなく、母親である私のメンタルを保つ役割をお願いしてみました。
子どものことではなく、私のことを気にしてほしい。
私のメンタルが削られるのを抑止してほしいと伝えました。
例えば、娘が泣く状態が続いたら(我が家では泣き続けて30分が目安)、私の話し相手になるとか、泣き止ませなくていいから抱っこを代わって私を少し休ませるなどです。
すると夫はすんなりOK。
どうも夫はできないくらいならやらないという考えがあるようで、逆にできると思ったら腰が軽くなるようです。
効果
娘の激しい夜泣きに私のMPが底を尽きたので、娘抱っこしながら天井見上げてたら、夫参上。夫と少し夜泣きと違うこと話したらMPがメキメキ回復してった。夫はエーテルだったんだな。
— 渋谷はち子@1歳10ヶ月♀ (@hachiko_shibuya) August 22, 2018
突然私のツイートを晒してすみません。
しかし、実際その時感じた生の声がこちらになります。
効果は抜群で、夜泣き対応がとっても楽になりました。
私が娘を抱っこして、夫が隣で私のサポートをしてくれて娘がすぅっと寝た時に
「寝たね」
と夫婦で顔を合わせて微笑みあえたときの幸福感はひとしおです。
夜泣き対応でできることは子どもを相手にすることだけじゃない
夜泣きは体力、メンタル、時間…多くの物が削られます。
どれも大切なものですが、メンタルは一回崩すと回復にはとても時間が必要で、本来あったはずの未来すら消えてしまいかねない重大なものです。
子育てには必ず終わりがあります。
夜泣き自体は最初の数年だけです。
しかし、数年だからと軽く見ていると、その間に取り返しのつかないことになってしまうこともあります。
せっかく命を授かって得た育児という機会。
どうせならできるだけ楽しんでやりたいですよね。
協力できる人がいれば楽しさは倍に、辛さは半分になります。
子どもがどちらかの親に懐いているとしても、今回ご紹介したように協力できることはたくさんあります。
楽しい育児ライフを送る手助けになれば幸いです。